皆さんこんにちは!
株式会社コウケンの更新担当の中西です。
鉄筋工事は、経験を積みながら技術を身につけていく仕事です。
図面の読み方。
鉄筋の種類。
材料の運び方。
加工。
配筋。
結束。
現場での動き方。
最初からすべてできる人はいません。
しかし、職場によっては新人が少しずつ成長して長く働いているところもあれば、せっかく入社しても短期間で辞めてしまうところもあります。
その違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、「新人が伸びる現場」と「新人が辞めやすい現場」の違いについて考えてみます。
経験者にとっては当たり前でも、新人にとっては分からないことばかりです。
鉄筋の径。
材料の呼び方。
道具の名前。
図面の見方。
結束の方法。
施工の順番。
入社したばかりで、
「これ持ってきて」
と言われても、どれのことか分からない場合があります。
だからこそ、新人教育ではまず基本から教えることが大切です。
「そんなことも知らんの?」
ではなく、
「最初は分からなくて当然」
という気持ちで接することで、新人も質問しやすくなります。
新人に仕事を教えるときに大切なのが、
「なぜそうするのか」
まで伝えることです。
「この位置に鉄筋を置いて」
という指示だけでも、その場の作業はできます。
しかし、
「このあとここを組むから、この向きで置く」
と理由まで説明すると、次から自分で考えられるようになります。
配筋についても同じです。
ただ形を覚えるだけではなく、
「なぜこの位置なのか」
「なぜこの間隔なのか」
を理解することで、仕事への理解が深まります。
鉄筋工事では、重量のある材料を扱います。
また、足場や高い場所で作業する現場もあります。
そのため、安全に関することは特に丁寧に教える必要があります。
どこを持つのか。
どこに立つのか。
材料を動かすときに誰へ声を掛けるのか。
なぜその位置が危険なのか。
「危ないからやめろ」
だけではなく、理由まで伝えることが大切です。
もちろん、命に関わるような危険な場面では強く注意する必要があります。
しかし、その後に理由を説明することで、次の安全行動につながります。
新人にとって、
「分からないことを聞けるか」
は非常に重要です。
忙しそう。
怒られそう。
同じことを聞いたら嫌な顔をされそう。
こんな雰囲気では、新人は分からないまま作業してしまいます。
鉄筋工事では、分からないまま進めることで施工ミスや事故につながる可能性があります。
そのため、
「分からなかったら聞く」
「迷ったら確認する」
ことを当たり前にすることが大切です。
質問することは悪いことではありません。
勝手な判断で作業する方が問題です。
新人には、いきなり難しい仕事を任せるのではなく、基本から覚えてもらいます。
✅ 材料の名前を覚える
✅ 道具を覚える
✅ 鉄筋を運ぶ
✅ 結束を覚える
✅ 現場の流れを理解する
こうしたことから始めます。
基本ができるようになれば、少しずつ任せる範囲を増やします。
先輩に確認してもらいながら作業する。
慣れたら一人で任せてもらう。
段階を踏んで成長することで、自信にもつながります。
新人教育では、
「ここが違う」
「これはダメ」
という注意が多くなりがちです。
しかし、できるようになったことも伝えることが大切です。
「結束早くなったな」
「材料ちゃんと準備できてるな」
「最近、先を見て動けるようになったな」
そんな一言でも、新人は成長を実感できます。
仕事を覚える期間は、本人も不安です。
自分が成長していると分かれば、
「もう少し頑張ってみよう」
という気持ちにもつながります。
新人が困りやすいのが、先輩によって言うことが違うことです。
Aさんには、
「こうしろ」
と言われる。
Bさんには、
「そのやり方は違う」
と言われる。
これでは何が正解なのか分かりません。
もちろん、職人ごとに仕事の工夫はあります。
しかし、
安全ルール。
基本的な施工方法。
会社として守ること。
こうした部分は、できるだけ統一しておくことが重要です。
建設業界では、昔ながらの厳しい教育を経験してきた方もいるでしょう。
安全や品質に関わることは、厳しく教える必要があります。
しかし、毎回理由もなく怒鳴られるだけでは、新人は何を直せばいいのか分かりません。
大切なのは、
何が違ったのか。
なぜ問題なのか。
次はどうすればいいのか。
ここまで伝えることです。
厳しく教えることと、感情的に怒ることは違います。
新人を育てるのであれば、次の行動につながる指導が必要です。
現場では忙しく、新人とゆっくり話す時間がないこともあります。
それでも、
「慣れてきた?」
「分からんことない?」
「今日しんどくない?」
と短く声を掛けるだけでも違います。
新人側からは、なかなか相談しにくいことがあります。
先輩から声を掛けることで、小さな悩みを早めに知ることもできます。
コミュニケーションがある現場は、新人も安心して働きやすくなります。
鉄筋工事の技術は、一日や一週間で身につくものではありません。
多くの現場を経験し、失敗や成功を繰り返しながら身についていきます。
だからこそ、新人教育には時間が必要です。
自分でやった方が早い。
そう思う場面もあるでしょう。
しかし、ずっと先輩が全部やってしまえば、技術は次の世代へ受け継がれません。
教える。
やらせてみる。
確認する。
修正する。
できたことを認める。
この積み重ねが、一人前の職人を育てます。
私たちも、経験者の技術を大切にしながら、新しく入る人が安心して学び、長く活躍できる環境づくりを大切にしていきます。